英政府は16日、木を燃料とする「カーボンネガティブ(炭素吸収量が排出量を上回る状態)」発電所の建設に20億ポンド(約3740億円)を投じる計画を承認しました。ただ、一部の気候専門家からは、環境に優しくない可能性のある技術に多額の資金を投じる実験だとの批判も出ています。
英国のクチーニョ・エネルギー安全保障相は、イングランド北部ヨークシャーの発電所にある発電機2基に炭素回収装置を取り付ける計画にゴーサインを出しました。運営は英電力会社ドラックスが担います。同社によると、稼働が始まれば、発電機1基当たり年400万トンの炭素汚染物質の大気流入を防げるということです。
こうした炭素はその後、北海の海底に貯留されます。地球温暖化の促進を防ぐのが目的です。